着物はじめ事はじめ〜19〜
お肉が豊富、だから詰め物なんにもいらないわ~。お着物の魅力にハマって十余年。
着方についての誤った認識を、疑うことなく信じ続けてきたカワノです。
先日の休憩中。
若かりし日の成人式に着た振袖の、着付けの「ギュウギュウ」について盛り上がりました。
タオルを何枚巻いた、とか、腰ひもを何本使った、とか。
ぎゅうぎゅうの、ギュウギュウで、苦しかった、という話題。
結果、こけしのような体形でない限り、補正は絶対必要!
というところに落ち着いたワケですが…。
ええぇ!やっぱりわたしにも補正が必要だったんじゃん!
人が人である限りw
こけしのような、つるん!と、のっぺりとした体にはなれません。
女性には特に、胸とおしりのシルエットが。
それは女性の体特有の、魅力的な部分ではあるのですが…。
お着物を、きれいに魅せるためには、そこは失くしてしまいたいところ。
成人式や挙式での、美容室さんが行う着付けは、着崩れしないように、ということが前提におかれるようです。
だからタオルを何枚も使ったりして、ストンとしたシルエットになるように、きちんと補正が施されます。
一生に一度の思い出の日を、美しい姿で過ごせるように…。
そんなやさしい思いが込められた、ギュウギュウ、です。
着物を着て出かけると、よく友達から「苦しくないの?」
と言われてしまうことがありますが、それは成人式で着た振袖の、苦しかったという経験がそう思わせてしまうのでしょうね。
でも、案外苦しくないんです。
誰かに着せてもらうのと違って、自分で着るからでしょうか。
それともわたしがゆるいだけ?
補正を考えなければ、腰ひも一本と伊達締め。
それだけで、ちゃんと着物は着られます。
前が崩れてしまうのが心配な時はコーリンベルトを使って。
あとは帯を締めるだけ。帯板が必要です。
ふだん着物なら、それだけあればじゅうぶん!なのですが…。
せっかくだから、やっぱり、きれいに着たいなぁ…、そんな欲が出てきましたよ。
美装流の着方教室に参加させてもらうようになって。
皆さん、きちんと補正をされていることに驚きました。
そしてちょぴり恥ずかしくなりました。
わたし、全然そのへんを考えていなかった!
小いけの着方教室では、補正の仕方から、先生がきちんとお話されます。
自己流のジコリュウだったわたしが、まったく考えもしなかった、
おしりの上の腰のへこみも、補正があれば帯が落ち着いて着姿が綺麗になると教えてくれたのも先生です。
先生、改めてありがとうございます。
腰ひもと伊達締めに代わるゴムベルト。
これも美装流、オリジナルのものですが、今までよりもずっと楽に着られるようになりました。
まだまだ知らないことはたくさんあります。
ひとつずつ、身につけて、もっともっと楽しく着物を着たい、そんな意欲満々です。
着物=苦しい、というイメージが、だんだんなくなっていけばいいのにな。
そんなことを思うカワノでした。