成人式、それは幸せの連鎖

今月7日に挙行された成人式。

鶴岡市では会場を新しく文化会館(荘銀タクト鶴岡)に、市内全域の対象新成人が、なんと約9割の出席率を誇ったそうです。

9割!

すごいですよね。

朝早くからの準備。

ヘアメイクから着付け、当日の写真撮影…と、その日は慌ただしい1日になった方も多いのではないでしょうか。

小いけでも、たくさんの方からお仕度のご予約があり、綺麗に着飾り晴れの日を迎える、素敵な新成人の姿を見送ることができました。

色、取りどりの振袖と、思い思いの髪型とメイクで。

皆さん、それぞれとてもお似合いで、すぅっと背中を伸ばし、しとりしとりと歩く姿が それはもぅ!

とても美しく印象的でした。

新成人を送り出す。

見送って、見守る。

ご家族の皆様の、それぞれの想い。

前撮りで家族写真を撮影されたお客様のアルバムを、少し見せていただく機会がありました。

お父様、お母様、おばあ様とお姉様。

(あ、わたしの実家と同じ(家族構成)だ…)。

そんなことを思い拝見した写真には、振袖のお嬢様を中心にして、皆が笑顔で寄り添う、睦まじい姿が。

まさにわたしの憧れの家族写真、そのものでした。

家族写真って、いいですよね。

わたしが成人を迎えた遠いあの頃。

嫁に出たら他人、と祖母に教わり育ちましたので、結婚して実家を離れてしまったわたしが映る“家族写真”は、嫁ぎ先のそれとなりました。

だから、育ててくれた家族と一緒に撮った、振袖姿の写真が1枚もありません。

なんで撮っておかなかったんだろう…と、今になって反省しているところなのですが…。

そんな風に新しい家族との前撮りを済ませてしまっていたので、当日は美容室でヘアメイクと着付けをした後、実家には「ごめんください、お邪魔します」の挨拶をしただけ。

成人式後にはすぐに着替えて同級会へ出席したので、育ててくれた家族に振袖姿を見せられたのは、ほんのわずか、1時間ほどだったでしょうか。

な、なんて親不孝な!

後になって聞いたのですが、父はわたしが成人したら、一緒にお酒を酌み交わすことを夢見ていたそうです。

成人式の夜には、お祝いの席を、と考えていた父の、気持ちを無下にしてしまったんですね。

成人式中の意識は、このあとに待っている同級会に向かっていましたから。

そして久しぶりに再会した友人たちとの、それはそれは楽しい時間の中にいましたから。

ふだんから多くを口にしない父が、そんな風に考えていたなんて、ちっとも思わなかったんです。

家族写真。

わたし自身のためではなく。

育ててくれた家族のために、やっぱり撮っておけばよかったなぁ(と、しんみり)。

成人を、送り出す側の心情は、親になってみないとなかなか分かりません。

成人し、子を成し育て、またその成人を見送って、ようやく気がついた事。

一生に一度の晴れの日を。

家族と過ごす時間より、友人たちとの時間を優先させてくれた父、母、祖母たちの、ちょっぴり切ない親心。

大人になった我が子を見送って、家族たちは何を話したのだろう。

ちなみに我が息子。

成人式の夜はウキウキと、それはそれは浮かれてクラス会へ出かけて行きました。

親の心、子知らず。

でも、それでいいのだ(そうなのだ)!

そうやって繰り返し、繰り返し、親から子へ、子がまたその子らへ。

してもらった事に感謝して、同じことを、してあげる。

晴れの日、成人の日は、そんな幸せの連鎖を感じる日。

新成人にとっても、そのご家族様にとっても、一生に一度の思い出の日。

幸せの日のお手伝い。

ぜひ小いけにご相談ください。

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