紬地染帯特集
「織(おり)の帯」と「染めの帯」、何方もそれぞれの良さがあります。
織の帯の方は、"柄行にもよりますが"、全体として真面目でカッチリとした印象が有り、何方か言うとフォーマルな印象が強いのに対して、染めの帯はとても自由で柔らかい印象があり、カジュアル、普段使いが多い様です。それ故、織の帯は染めの着物に、染は紬など、絣を合わせて作った着物等に相性が良い事が多いのでしょう。
時折、染めの様な柄を織ってみたり、はたまた織の様な柄を染めで表現しようとしたり、それぞれの職人さんや意匠作家さんが工夫をされる事があります。しかし、余程デザンンとして定番的に完成された物以外は素敵な物に出逢う事が少ない様に思えます。
やっぱり織は織らしさ、染めは染めらしさ、それぞれでしか表現の出来ない物作りの方が面白い様な気がします。
ここでご紹介させて頂くのは紬地の染帯です。染帯らしさが存分に発揮されています。紬には最適ですが、紋の無い無地感の着物や立派過ぎない小紋にも良さそうです。