キモノ小町 第2回『夏着物“絽と紗”の違いって?』
キモノ小町 第2回『夏着物“絽と紗”の違いって?』
皆様こんにちは、佐藤です!
ここ数日とても暑い日がつづいていますね~!街中ではすでに半袖で歩いている人をよく見かけますし、さらには飲食店でもかき氷を見かけるようになりました♪すっかり夏の気分です(笑)(まぁ、梅雨入りしたら気温は下がるのでしょうけど…)
さて、そんな夏を感じる今日この頃ですが、「キモノ小町」第2回目の今日は絽(ろ)の着物、紗(しゃ)の着物をテーマに書いていこうと思っています。
まず、皆様は夏着物の絽と紗という言葉をご存知でしょうか?7月8月の真夏の着物に使われる生地ですが、第1回で少しだけお話ししました通り、絽と紗は着物の素材と思われている方が意外と多いのですが、素材ではなく織り方を指しています。どちらも清涼感のある織り方で、夏の着物姿をよりいっそう美しく見せてくれます!
では絽と紗の違いとは何でしょうか?
【絽(ろ)】
根本的には紗と変わらず搦(から)み織の一種です。大きな違いは紗は搦み織のみで織られるのに対して、絽は平織を交ぜて織るため紗ほど透け感がないのが特徴です。
基本的には横方向に隙間があき、三本絽、五本絽、七本絽、九本絽など隙間が広いものから狭いものまで様々あり、それによって透け方が変化します。基本的には7月8月はいつでも着られる生地ですが、隙間が比較的狭い絽縮緬や七本絽、九本絽は6月~9月まで着用できるとされています。
ちなみに、経糸で隙間を作る経絽という珍しい織り方もあります。
【紗(しゃ)】
搦(から)み織の一種で、緯糸1本を打ち込むごとに、2本の経糸を交差させた織物です。もじり織とも言われており経糸をよじれさせ、その中に緯糸を通して織るので折目に隙間ができ通気性が良い生地になります。全体的に向こう側が見えるほどに透き通っていて「紗がかかったような」という表現があるように薄く霞がかかったような生地をしています。
一般的には7月中旬~8月上旬くらいまでと言われますが、白襦袢ではなく色襦袢を使うことで透け感がなくなるので6月・9月の単衣の季節にも着られます。
※どちらの生地も地域によって着用時期が多少変動します
絽も紗も透け感があるため夏に着用する点は共通していますが、『格』という面で違いがでてきます。基本的に、格としては絽が上です!
絽は夏の結婚式やお茶席など、フォーマルの席にふさわしい生地とされ訪問着や色無地などの着物に用いられます。
絽よりも透け感の強い紗は、糸と糸の間の隙間が多い分、友禅模様などの細やかな柄を美しく染めるのが難しいので、小紋などに染めてカジュアルからセミフォーマルの着物として楽しみます。
慣れてくれば見ただけで、絽なのか紗なのか分かるようになりますよ!
夏はどうしても浴衣の印象が強いですが、夏着物を着てお洒落で大人な女性を演出してみてはいかがでしょうか♪
以上、佐藤がお送りしました!
お詫びと訂正
先日、ブログをご覧頂いたかたより、情報が違っているとのご指摘がございました。説明文内の絽と紗の画像が逆になっている事をお知らせ下さいました。間違った情報を確認をせずに投稿してしまった事をお詫びもうあげます。早速、訂正させて頂きました。ご指摘頂きました方に感謝申し上げ、今後の投稿を気を付けて参ります。(2023年2月15日)
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