前結びなのは なぜ?
『前結びなのは なぜ?』
小いけ K.K です。
小いけでは、帯を前で結んで整えて、専用の帯板をつかってクルッと後に回す前結びの教室をしています。
素晴らしい帯板が開発され、その帯板を使うことで後ろでは難関の帯結びをおなかで作って背中に回すことができます。
私の2度目の展示会の時です。
ピエロの名古屋帯に出会ってから、展示会の案内状が届くようになりました。
届くとなんだかドキドキしました。
この時、ピエロの帯はまだ仕立て中です。
その月は「リサイクル展」のご案内で、会場は店内ではなくお店から50M位離れたビル(現在の dada さん)の2階でした。
ピエロの帯の時もリサイクル展の時も珍しい物を観に行く感覚でした。
着物を着るということは全くイメージしていませんでした。
とっても明るい会場で、沢山のテーブルの上に 整然と沢山の帯が積まれて並んでいました。
奥に進むと低いステージの上にリサイクル着物が山積みになっていました。
そのコーナーはなんと!「詰め放題 3,000円」でした。
着物の知識が全くない私なので、Y子さんが 山をかき分けて探し出して、羽織らせてくれて 丈や幅を確認してくれて私の好き嫌いを聞いてくれて、きれいに小さくたたんで袋に詰めて渡してくれました。
びっくり!
正絹の着物が7枚も入っていました!
その着物をどうするのかは全く考えていませんでした。(本当にどうするつもりだったんだろう?)が、すごくお得な気分に浸っていました。
こんなにお得なことは、友達に教えなきゃ!と思いながら会場を出ようとした時に、奥の方から「着物を買った方は着付けを習ってくださいね!」という大きな声が聞こえました。
(え?着物って自分で着れるの?着せてもらうものじゃないの?)
とっても衝撃的な一声でした。
当時、浴衣も着れなかった私でした(汗)
Y子さんに声をかけてもらい、一人で行く勇気もなく、あまりの知識の無さが恥ずかしくもあり久しく着物は着ていないという友達にお願いして、一緒に小いけの着方教室に参加することになりました。
当時は、腰紐で着物を着て帯は後ろで結ぶ10回コースで、7〜8名の方が参加されていました。
見様見真似で襦袢と着物を着て、帯にたどりついたらさあ大変!
不器用な私は、後ろで何がどうなってるのか全く分からず、友達も手伝ってくれるのですがちんぷんかんぷん(-_-;)
皆さんを見廻りながら私の後ろで先生の足が止まりました。
「はい皆さ〜ん、ここに集まってくださーい!」
後ろで帯がおかしなことになってる見本を皆さんで見ながら、間違いを直して 先生がきれいに結んでくださり第一回目の教室が終わりました。
最後に皆さんで記念撮影
1番上手に帯を結んでる(先生にむすんでいただいてる)私は上機嫌でパチリ。
なんと!
「はい皆さ〜ん」は私の背中で10回目まで続き、私は帯結びができないまま卒業したのでした(@_@;) (笑)
「なぜ 前結び?」
前結びでしたら、自分の目で確認しながら先生の声と自分の帯を照らし合わせながら、形を整えながらきれいに結ぶことができます。
私のように不器用でも、着物を着て過ごせるのは前結びのおかげです。
数年前の出来事ですが、朝起きて顔を洗おうとしたら左の手が顔に届かなくていつものようには洗えず、なんとか右手だけでささっと洗いました。
その後着物を着ようとしたら左肩に激痛が走り 左手は後ろに回らず、着物は着ることができませんでした。
四十肩との出会いでした。
丸1年お付き合いしてお別れしました。
そんなときでも前結びに助けられました。
「なぜ 前結び??」
肩が上がらなくても、前結びなら帯を結ぶことができます。
左手が届かないところは右手がフォローして 痛みともうまく付き合いながら、着物を着て帯を結ぶことができるようになっていきました。
これから着物を着ようと思った方には、前結びがお勧めです。
不器用な私と前結びとの出会いまでまだまだハプニングは続きます。
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