きものはじめ、ことはじめ1
「新人さんブログシリーズ!」
小いけに入社し、2か月が経過しました。
カワノと申します。
よろしくお願いいたします。
きものはじめ、ことはじめ。
もぅすべてが勉強!の日々の中、最近では少しの時間ですが、店頭に出させていただく機会が増えました。
先日、ふらりとお立ち寄りくださったお客様から、草履の鼻緒のすげ替えができないかというご相談をお寄せいただきました。
一緒にいた先輩が、お預かりして少しお時間をいただく旨を伝えたところ、
とてもお急ぎのご様子で、今回は手持ちのもので代用するとの事。
せっかくのお出かけに、気に入ったものを使いたい、というお客様の心情がとてもよく伝わり、わたしもとても残念な気持ちになりました。
そして。
今からうん十年前のことを思い出しました…。
社会に出て、初めていただいたお給料で購入したものは、ピカピカのお財布と…、なぜか葛飾北斎の赤富士が描かれた「雪駄」でした。
ジーンズに下駄、という、昔の中村雅俊さんを彷彿させるようなスタイルが当時のわたしのマイブーム。
すごくすごく気に入って、どこに行くのにも履いて出掛けた…マイ雪駄。
頻りに愛用していたものですから、ある時とうとう鼻緒が切れたのです。
悲しくて、すぐに購入した下駄屋さんに持ち込んで相談したところ、
「アンタこれじゃあ直せないよ」、の悲しい一言。
鼻緒、だけでなく、もう底がスリスリにすり減って、役に立たない、ということでした。
お着物をはじめ、すべてがそうですが、日々の丁寧なお手入れは、そのモノの寿命を長らえてくれます。
せっかく縁あって出会ったモノたちは、ただ愛でるだけでなく、きちんとお世話してあげる必要があるんですね。
さて!
今日から6月の催しが始まります。
準備は万端!!
夏のお草履、売り切れ御免のコーナーもございます。
わたしにとっては入社して、3度目の催し…。
毎回、お着物大好き!な、お客様から元気をいただいて、楽しく過ごさせていただいております。
11月には、草履、下駄のお直しもできるそうですよ!
はて、わたしの雪駄、どこいったかな…(笑)。