着物はじめ事始め〜8〜

夏の新作振袖発表会が開催されている店内。華やかで、大胆さと繊細さが相まった絵柄が、その年頃の女性、そのものを現しているようで、やっぱり振袖って特別だな…と改めて思うカワノです。

幼い頃見た、親戚のお姉さんの“赤い振袖”に憧れていたわたしは、自分の成人式に着るのは絶対に赤い振袖!と決めていました。
が…。
成人を迎えた時にはすでに嫁いでいたわたしに、祖母は「振袖は駄目、言語道断」と厳しく、説得するのにずいぶん時間がかかった事を思い出しました。

結果、祖母を説き伏せ、赤い振袖はレンタルで、祖母の意を汲み、装飾は控えめに、絵柄は一番地味なものを選んだのでした。

成人式当日。

それぞれ華やかな模様の振袖で、煌びやかに着飾った友人たちの中にいて、ちょっぴりうらやましい気持ちもありましたが、念願の赤い振袖!を着て出席できた事、そしてそれを許してくれた祖母に感謝する、オトナ~、なわたしの姿がありましたw

成人式って、自分のためだけでなく。

自分にかかわってくれた全ての、人、街、環境、そして育ててくれた皆に祝福されて行わわるのだなと思うと、改めてその行事の大切さに気づくのでした。

少し前まで。

アゲアゲの盛りもりで出席する成人の姿をニュースで見かけましたが、ここ数年では、ずいぶんと落ち着いた式の模様が映し出されるようになって、なんだかほっとしてしまうわたし。

あれからずいぶん年をとりましたw

一生に、一度きりの成人の日ですから、思いおくことのないように。

どんなささいなことでも、まずは小いけにご相談ください。

素敵な想い出が、皆さまの心に灯りますように。

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