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きもの「荘」辞典!~1~

 

読了の目安時間:約 6分

「着物の部位の名称」
今週からタイトルを「きもの「荘」辞典!」に変え、内容もリニューアル!

着物の基本的な知識から、着物トリビアなど、着物のことならなんでも載っている着物辞典のような内容を目指して更新していきたいと思います!

荘(小)辞典から、いつの日か大辞典になれるように頑張っていきます!
第一回目は「着物の部位の名称」について!

着物の部位の名称と言われてもピンとこない方も多いと思います。

しかし!着物の着方の本などには知っていて当然、というように、説明なしで部位の名称が書いてあることがままありますね……。

着物をこれから着たい!という方も、今更人には聞けないわ!という方も、この機会に着物の部位の名称を知っていただければいいな、と思います! 
〈前側〉


衿【えり】

首の周りの細長い部分です。着物を着ると、左側を上にして胸元で交差する形になります。掛け衿(共衿)と区別する場合は地衿とも言います。
衿先【えりさき】

衿の先の部分のことをいいます。衿裏の下の先につける衿先布のことをいう場合もあります。
衿幅【えりはば】

衿の幅のことをさします。
掛け衿【かけえり】

衿の汚れを防ぐ為に、地衿の上に付ける衿のこと。共衿ともいいます。
衿下【えりした】

着物の衿先から褄先までの間のことをさします。褄下、立褄ともいいます。
袖幅【そではば】

袖の幅のことをさします。袖と見頃が接する袖付けから袖口の先までの長さのことです。
袖口【そでぐち】

着物の袖から腕を出す為に開いた部分のことをさします。
肩山【かたやま】

肩の1番高い部分をさします。前見頃と後身頃の折り目の山のことをいいます。
袖丈【そでたけ】

袖の長さのことをさします。袖山から袖下までの長さを袖丈とよびます。
袖山【そでやま】

袖の1番高い部分をさします。袖の前部分と袖の後ろ部分の折り目の山のところをさします。
振り【ふり】

袖付けから袖下までの開いた部分のことをさします。
前幅【まえはば】

前見頃の裾の幅のことをさします。または、その寸法のことを言う場合もあります。
上前【うわまえ】

着物を着て前を合わせた時に、上になる部分である左見頃の前の部分と左衽のことを上前とよびます。
下前【したまえ】

着物を着て前を合わせた時に、下になる部分である右見頃のと右衽のことを下前とよびます。
前見頃【まえみごろ】

着物の前の見頃のことをさします。袖と衽の間の、肩から裾までの部分をさし、右前見頃と左前見頃があります。
衽【おくみ】

前見頃に縫い付ける半幅の細長い布のことをさします。
衽下がり【おくみさがり】

着物の肩山から衽先までの部分のことをさします。また、その部分の寸法のことをさす場合もあります。
身八つ口【みやつくち】

着物の見頃の脇に開いているひらきのことをさします。また、その部分の寸法のことをさす場合もあります。
褄先【つまさき】

褄の先のことをさします。衿下と裾の合う角のことをいいます。
合褄幅【あいづまはば】

着物の衿先の付け根までの衽の幅のことをさします。
剣先【けんさき】

衽の上端のことで、肩山にもっとも近いところで、剣の先のように尖っているところをさします。
抱き幅【だきはば】

身八つ口の下の位置から衽付けの縫い目までの横幅をさします。
〈後ろ側〉


袖付け【そでつけ】

袖と見頃が接続する部分のことをさします。
後幅【うしろはば】

後身頃の出来上がり幅のことをさします。背縫いから脇縫いまでの間の裾の寸法のことです。
背縫い【せぬい】

左右の後身頃の中央になることを縫い合わせた縫い目のことをさします。
裄【ゆき】

着物の背縫いのもっとも高いところから、肩山を通り、袖口までの寸法をさします。肩幅に袖幅を加えた長さのことです。
身丈【みたけ】

着物の見頃の丈の長さのことをさします。肩山から袖までの長さのことをさします。
肩幅【かたはば】

見頃の背縫いから袖付けまでの幅のことをさします。その寸法をさす場合もあります。
丸み【まるみ】

袖の下端の丸みのことをさします。袖丸ともいいます。
後身頃【うしろみごろ】

着物の見頃のことをさします。肩山から後側の部分のことです。
衿肩明き【えりかたあき】

着物の肩に衿をつける為にあらかじめ裁ってあけたところ。
繰り越し【くりこし】

衿を抜いて着るためにとる肩山と衿肩明き裁ち切り位置との寸法の差のことをさします。
脇縫い【わきぬい】

着物の両脇にある前見頃と後身頃を縫い合わせた縫い目のことをさします。
………………

着物の部位の名称は、日常ではあまり使わない、聞きなれない、というような独特の名称のものが多いですよね。

聞きなれない言葉は覚えにくいかもしれませんが、見頃(みごろ)、袖(そで)、衿(えり)は覚えておいても損はないかと思います!
それでは、今週も良き着物ライフを!

 

 

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