着物はじめ事はじめ〜21〜
お客様とご一緒に、着方教室へ参加させていただくようになってから、タンスにしまいっぱなしだった着物に袖を通す機会が増えました。
着物熱が再炎し、ついついあれこれ買い求めてしまう…。
ここぞとばかりに物欲の秋、困ったちゃんのカワノです。
半衿、帯揚、帯締、帯留…、そして足袋…と。
足袋=たび。
ここで、素朴な疑問がひとつ。
手袋は(テブクロ)、と読むのに、どうして足袋は(タビ)なのでしょう。
春に足袋を誂えました。
遊びに出かけたソラマチで、たまたま墨田区の伝統技術展なる催しに出くわしたので。
そこに並ぶ色とりどりの足袋が気になって、職人さんに声をかけたんです。
あのぅ…、わたし、26センチあるんですけど、だいじょうぶですか?
あぁ、ここには大きいのはないですが…(やっぱり…)。
お客様のサイズに仕立てられますよ。
なぬっ!
と、そんなわけで、くるぶしやら巾やら…細かくサイズをチェックしてもらい、
生地の見本帳から好みの柄を選んで、「足袋のお誂え」をお願いしたのでした。
着物の世界には、ふだん使わない言葉や用語がたくさんあります。
お誂え、という言葉も、本来は着物のための用語ではないようですが、
着物を着るようになってから、よく使うようになりました。
そもそもわたし、正絹(ショウケン)すら、初めは読めませんでしたからw
そんな着物用語に関するあれこれは、今後更新していく荘司の(小)辞典で。
荘司さん、がんばって!
さてさて、そんなお誂えを果たした足袋。
26センチという、規格外の大きさにもしっくりくるよう仕立てられ、より好みの柄になってわたしのもとに届きました。
わぁ~、感動~!
ちなみに女優の深田恭子さんの足のサイズは26.5センチ、なんとあの和田アキ子さんと一緒だそうですw
足って、その人それぞれに違っているので、そのサイズが同じでも、やれ足首が細かったり太かったり、やれ足幅が狭かったり、広かったり…で、なかなか自分にピッタリ!シンデレラ!な、ものを買い求めることは難しくないですか?
以前、夏物に、と麻の足袋を購入したのですが、足首のところがガボガボと広く、歩くたびにすっぽり抜けてしまいそうになる、という切ない思いをしたことがありました。
ジャンボな足を持つわたし。
一見涼しげに、は見えたのですが、やっぱりのび~る素材の履き心地にはかないませんでした。
店頭に、足袋ソックスが入荷しました。
会長がいつも履いている、あれです。
これなら多少のサイズ違いに寛容、おしゃれで値段もお手頃です。
小いけにご来店の際は、ぜひ会長の足元をご覧くださいませ。
軽やかで、とってもかわいいです。
あ、そうそう!
足袋って、もしかして履いて出掛ける=旅、からそういうふうに読むのかしらと思ったら、どうやらそうではないらしいです。
たび=単皮(たんび)。
もとは鹿などの一枚革で作った半靴であったため、とのこと。