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着物はじめ事はじめ〜23〜

 

読了の目安時間:約 4分

再びやってきた着物熱に浮かされてからの、先日。

押し入れの奥から引っ張り出されたお襦袢さん、お久しぶりです、こんにちは…。

そっかぁ、こんな襦袢もあったんだっけ。

と、その存在すら忘れてしまっていた薄萌葱色の襦袢には、

ファンデーションで汚れてしまった刺繍半衿が、そのままくっついたままでした。

えぇと、これを最後に着たのは、確か息子の高校進学時。

…ろ、ろろろ、六年前?

なんともはや。

わたし、やっちゃいましたね(なんとだらしない!)。

二重あごのひどい、おたふくさんのわたし。

まだまだおぼつかない手元を何度もなんども見返すせいか、着方教室の時に少し着ただけで、すぐに半衿は汚れてしまいます。

最近では、おかげさまで反省をするようになり、こまめなお手入れを心がけるようになってはきたのですが…。

こんな何年も前のもの、今さらなんとかなるものなのでしょうか。

さてさて。

今週金曜、18日は、小いけの着方教室発表会が予定されています。

わたしも、ショーの方にちゃっかり参加します。

その準備にと、襦袢にお気に入りの半衿を掛けました。

というかわたし、半衿のつけ方も自己流だったので、改めてその方法を調べてみたのですが。

これまで、なんとも斬新なやり方をしていたのだという事を知りました。

× 誤ったつけ方

内側の、背中心から両肩あきまでを細かく縫って。

あとはくるりと衿に巻いて、端から端まで、表と裏を一緒にザクザク縫う、という…。

○ 正しいつけ方、はこうです。

両端を折って、しつけ縫い(端折ってました!)。

表側を、縫う(え!)。

内側の、背中心から両肩あきを細かく、縫う(ここはあってた!)

残りを、縫ってできあがり(ザクザクと!)。

きちんと、基本的なことを守ってすると、やっぱり綺麗に仕上がるものですね。

ちょっとだけ、尻込みしていた発表会が、なんだか楽しみになってきましたよ。

襟元をちゃんとして、楽しい会になりますように。

微力ながら、がんばります。

そうそう、汚れてしまった半衿は…。

ダメもとで、ホームセンターからベンジンなるものを購入。

広口ビンに、悲しい姿となった半衿を一緒に入れて、思いっきりシャカシャカしてみました。

半衿さん、白くなれ~、しろくなれ~。

キミはもっと美しいはずだ~、白くなれ~、しろくなれ~。

結果。

美しかったはずの半衿さんは、その本来の姿を取り戻すことは…。

ありませんでした。

諦めきれず、使い捨ての歯ブラシを使って、トントン(ゴシゴシ)しましたが。

それはそれは、何度もなんどもしましたが!

やっぱり手強い、経年の汚れには勝てませんでした。

しみ抜き職人の高橋さんがよく言います。

汚れたら、すぐに持って来てもらわないと、なんともできなぐなっぞ。

なんとかしてあげたくても、なんともできない、そんな状況ほど切ないものはありませんよね。

なんともしてあげられなかった半衿さんにゴメンナサイをして、同じ失敗はもう繰り返さない!と固く心に誓ったカワノでした。

 

 

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