着物はじめ事はじめ〜23〜
再びやってきた着物熱に浮かされてからの、先日。
押し入れの奥から引っ張り出されたお襦袢さん、お久しぶりです、こんにちは…。
そっかぁ、こんな襦袢もあったんだっけ。
と、その存在すら忘れてしまっていた薄萌葱色の襦袢には、
ファンデーションで汚れてしまった刺繍半衿が、そのままくっついたままでした。
えぇと、これを最後に着たのは、確か息子の高校進学時。
…ろ、ろろろ、六年前?
なんともはや。
わたし、やっちゃいましたね(なんとだらしない!)。
二重あごのひどい、おたふくさんのわたし。
まだまだおぼつかない手元を何度もなんども見返すせいか、着方教室の時に少し着ただけで、すぐに半衿は汚れてしまいます。
最近では、おかげさまで反省をするようになり、こまめなお手入れを心がけるようになってはきたのですが…。
こんな何年も前のもの、今さらなんとかなるものなのでしょうか。
さてさて。
今週金曜、18日は、小いけの着方教室発表会が予定されています。
わたしも、ショーの方にちゃっかり参加します。
その準備にと、襦袢にお気に入りの半衿を掛けました。
というかわたし、半衿のつけ方も自己流だったので、改めてその方法を調べてみたのですが。
これまで、なんとも斬新なやり方をしていたのだという事を知りました。
× 誤ったつけ方
↓
内側の、背中心から両肩あきまでを細かく縫って。
あとはくるりと衿に巻いて、端から端まで、表と裏を一緒にザクザク縫う、という…。
○ 正しいつけ方、はこうです。
↓
両端を折って、しつけ縫い(端折ってました!)。
表側を、縫う(え!)。
内側の、背中心から両肩あきを細かく、縫う(ここはあってた!)
残りを、縫ってできあがり(ザクザクと!)。
きちんと、基本的なことを守ってすると、やっぱり綺麗に仕上がるものですね。
ちょっとだけ、尻込みしていた発表会が、なんだか楽しみになってきましたよ。
襟元をちゃんとして、楽しい会になりますように。
微力ながら、がんばります。
そうそう、汚れてしまった半衿は…。
ダメもとで、ホームセンターからベンジンなるものを購入。
広口ビンに、悲しい姿となった半衿を一緒に入れて、思いっきりシャカシャカしてみました。
半衿さん、白くなれ~、しろくなれ~。
キミはもっと美しいはずだ~、白くなれ~、しろくなれ~。
結果。
美しかったはずの半衿さんは、その本来の姿を取り戻すことは…。
ありませんでした。
諦めきれず、使い捨ての歯ブラシを使って、トントン(ゴシゴシ)しましたが。
それはそれは、何度もなんどもしましたが!
やっぱり手強い、経年の汚れには勝てませんでした。
しみ抜き職人の高橋さんがよく言います。
汚れたら、すぐに持って来てもらわないと、なんともできなぐなっぞ。
なんとかしてあげたくても、なんともできない、そんな状況ほど切ないものはありませんよね。
なんともしてあげられなかった半衿さんにゴメンナサイをして、同じ失敗はもう繰り返さない!と固く心に誓ったカワノでした。