寒いからどんぶくでも着なんさい
着物はじめ事はじめ〜24〜
先日、グランドエルサンを会場に行われた着方教室発表会では、
皆さん思いおもいのお着物に身を包み、たくさんの笑顔の中で盛り上がりをみせました。
参加された皆さま、大変お疲れさまでした。
また、雨の中足をお運びくださった皆さま、本当にありがとうございました。
年に一度の発表会。
ステージの上で凛と立つみなさまの姿に、自装、他装ともにたくさん、たくさん練習を重ねてきた様子が見てとれて、なにやら心の中にじんわりと、こみ上げてくるものがありました。
超・感動!
涙あり、笑いあり…。
皆さまの着物愛あふれる、本当に素敵な会でしたね。
もうすでに、この次の髪型をこうしよう、とか、これにはもっとこんな小物をあわせてみよう…とか。
来年の発表会に向けてのお話もチラホラ聞こえてきています。
皆さまの着物愛はとどまることがなく、毎日本当に頭が下がります。
着物一枚で、こんなにも心が躍る。
すごく素敵な魔法です。
さてさて。
そんな発表会を終えた小いけ店内。
いつものように穏やかな空気が流れております。
そんな店内を散策中…。
こんなカワイイ!を見つけました。
本日の、小いけのカワイイ…「親子半纏」。
わたしの生まれた地域では、これをドンブグと言います。
「寒いがらどんぶぐでも着さいん。」
ちなみにお袖のないものはツンヌギ、です。
「ほれほれ、上さツンヌギでも着て!」
方言て面白い(ちなみに宮城の方言です)!
皆さまがお住まいのところでは、この半纏をなんと呼びますか?
ちょっと?前までは一家に一枚はあったであろう綿入りの半纏。
最近ではポリエステル綿の安価なものが主流ですが、少しだけずっしりとくる本綿の木綿の半纏は、羽織った瞬間から本当に暖かく、ぬくぬくとお家で寛ぐ時のザ・マストアイテムでした。
わたしも、どんぶぐを着て育ちましたので。
なんだかとても懐かしい気持ちになって、ほっこり心が温まります。
まだまだ足取りのおぼつかない、幼い子がこれ着てよちよち歩くと、
それはそれは!すごくすごーく可愛くみえてしまうので不思議です。
思春期に入りおしゃれに目覚めると、恥ずかしいという気持ちが先に立ち、なかなかこれを着て人目に出ることはなかったのですが…。
祖母がその時々の体形に合わせて用意するものですから、大人になって実家を出るまで、それはそれはありがたーく着ていました。
だって…なんたって暖かいんですもの。
ちなみに先月、新潟への小旅行中。
会長が半纏を羽織って舟下りに乗り込み、奥サンから「こんなところまで着てきて~」としかめっ面をされていたのは内緒の話。
だって…なんたって暖かいんですもの、ね。
着方教室発表会からの、12月の大きな催事に向けて、少しずつ準備を進めている小いけ店内で。
ほっこり心が温まる、そんなカワイイもの見ぃつけた!のお話でした。