着物はじめ事はじめ〜17〜
10月に入り、朝夕、だいふ冷え込むようになりました。季節の移り変わりとともに、お着物も単衣から袷に変わる…。
衣替えの季節です。
平安時代の宮中行事から、今も習慣となっている衣替え。
旧暦の時代から始まったそれは、現在の季節とちょっぴりずれているため、
汗っかきのわたしには、10月でもまだ袷のお着物では暑く感じる日があります。
そこで!
袷のお着物を胴抜きにして、軽やかに着てみましょう、と。
着物を一本、解いてみました!
入社より先のこれまで。
反物を選ぶところから始まる、お客様のお好みのお着物を、お客様のご意向にそって誂える、という素敵なお仕事に携わらせていただきながら。
会長、社長のご好意で、着方教室にまで参加させていただき、皆さまと一緒に、大好きなお着物にふれる素敵な時間を過ごすことができて、
ホントに毎日幸せだなぁと思いながら。
ひとつ。
仕立てについてはワタクシ、なに一つ分からない。
ということに気づいてしまったもので。
もったいなくない、手持ちの着物を、思い切って解いてみたんです。
和裁を習っていた友人の、「まっすぐ縫うだけだから」という言葉を信じて。
リッパーで、ピピぴぴーっ!っと。
解いたとおりの逆に縫っていけばいぃんでしょ、と。
それはそれは安直な気持ちで…。
そして。…後悔。
解いた着物に霧を吹き、アイロンをかけたらびっくりです。
縫い代が…全然まったくわからないwww
先生たいへんです!
綺麗に、反物へと戻ってしまいました!
焦りと後悔の念にもだえつつ。
仕方ない、イチから仕立て方を勉強しよう、と一冊の本を購入したものの。
書いてある内容が、まったく頭に入ってきません。
改めて。
仕立て屋さんってすごいなぁ、と。
心から、本当に心から思ったのでした。
さてさて、9月末から行われていた10月の催事「秋の誰が袖会」は、
酒田から会場を鶴岡へと移し、6日金曜日より4日間開催されました。お陰様で沢山の方にお越し頂きました。
今回の催事では、納得座という名目で、仕立て代込みの価格でご覧いただけるコーナーもご用意しました。
お手頃なものもたくさんありましたよ。
一本のお着物がお客様のお手元に届くまでにかくされた、仕立て屋さんの偉大さを感じながら…。
今回の催事も、皆さまとご一緒に、楽しく終えられました。
その前に…。
わたしの、バラバラになったコレ。
一体どうしたらいぃんでしょう。
ちゃんと、着物に戻れる日はくるのでしょうか。