新人荘司の和!発見!~20~
「襦袢を楽しく」
とってもかわいい襦袢(じゅばん)が店頭にやってきました!小紋のようにも見える華やかな襦袢。
左の猫と鞠が描かれた紺色の襦袢は、遊び心と可愛さが絶妙にマッチした柄行き。
肉球がかわいさをさらに引き立てますね。
中央の襦袢は赤地に白のドットで麻の葉模様か描かれています。
この麻の葉は吉祥文様の1つ。
吉祥文様とは縁起の良いといわれる模様の総称で、代表的なものをあげると、鶴や亀、松竹梅などがあります。
鶴や亀、松竹梅は長寿を意味する吉祥文様です。このように、文様ごとに意味があり、麻の葉は健康を意味する吉祥文様となっています。
なぜ、麻の葉が健康を意味するのかというと、麻は成長が早く、丈夫で生命力が強いことから、昔から産着なのどの柄に使われてきました。子供が健康にすくすくと丈夫に育ちますように、という思いが込められた麻の葉模様、その思いを知るとなんだか見ているだけで暖かい気持ちになりますね。
右の襦袢はなんだか洋服を思わせるようなチェック柄。
チェックも立派な和柄。
格子柄と言い換えれば、とたんに和の雰囲気が醸し出されますね。
格子柄というのは、縦縞と横縞を組み合わせた縞模様のことを指します。
ですので、格子縞とも呼ばれることがあります。
格子とは建具の格子が由来の呼び名。
格子柄は縦縞と横縞の組み合わせによって多様なバリエーションがある多彩な柄です。
ちなみに、和柄の代表格、市松模様も格子柄のひとつなのです!
市松模様とは、色の違う二色の形や大きなが同じ文様を上下左右に敷き詰めた模様のこと。
江戸時代中期の上方歌舞伎役者の佐野川市松が舞台衣装の袴の柄として愛用していたことから市松模様と呼ばれるようになったと言われています。
市松模様と言えば、2020年に開催される東京オリンピックのエンブレムにも使われていますね。
市松模様は今、最も注目度が高い和柄と言っても過言ではないかもしれませんね。
柄についてお話しさせていただきましたが、襦袢は振りから少し覗く程度のものですので、着物を着てしまうとどんな柄なのか見えません。
だからこそ、見えないところもこだわって、尚の事その柄の由来などを知っていたら、着物を着るのがまた一層楽しくなるのではないかなと思います!
次回予告!
今回で「新人荘司の和!発見!」がめでたく20回を迎えました!
4月に小いけに入社し約半年、すっかり研修中バッジも取れました!
ですので!次回からは「新人」という若葉マークを外し、心機一転、題名を変えブログの更新をしていきたいと思っております!
着物の世界に入って半年、今や着物の魅力にがっしりと心を掴まれております!(*^^*)
着物の魅力を少しでも多くの方に伝えられるよう更新を頑張っていきますので、これからもどうぞよろしくお願い致します!
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