「振袖姿をさらに美しく…」
知ってて役立つ振袖「荘」講座~2~
2018年に成人式を迎えられる皆さんは、普段お洋服で生活していますよね?
本格的な着物を着るのは振袖がはじめて…という方も少なくないと思います。
これを書いている私もそうでした。
振袖は、普段のお洋服とはかなり勝手が違います。
ですので、お洋服の感覚で動くと、せっかくの振袖が着崩れしたり、美しく見えなかったりと、残念なことになってしまいます…。
逆に、振袖に合った仕草やマナーを覚えていれば、振袖姿はよりいっそう素敵に美しくなります!
ここで振袖姿をさらに美しいものにするため、振袖での立ち居振る舞いを今のうちに予習しておきしょう!
仕草・マナー編
◎基本編
- 歩き方
歩幅の目安は自分の足のサイズくらい。
歩くときは少し内股にすると上品で○
ひざを擦るようなつもりで背筋を伸ばして歩きます。
- 階段
階段で袖と裾にご用心を!
両袖は重ねて左腕にかけて、右手で上前を少し持ち上げ、体を少し斜めにするとスムーズに上り下りが出来ます。
- 車の乗り降り
車に乗るコツは、お尻から乗って回転!
まずは、バッグを先に車の中に入れ、袖を両手で持ってシートに腰かけます。
体を90度回転して車の中へ!
シートには浅く腰かけ、帯がつぶれないように気をつけて!
車から降りるときは、乗るときと逆の手順で。
- 物を持つ
物を持つときは、手に意識を向けると優雅で○
ハンドバッグは手に持つのが基本です。
持ち手の部分を指先で軽く押さえると美しいです。
ハンドバッグの他に紙袋やショールなどを持っている場合は、バッグを手首にかけて、紙袋は掲げて持ちます。
- 会場編
- 手をあげる
手を上げても腕は見せないように気をつけましょう!
手首の近くで袖口をそっと押さえ、腕の露出を防ぎます。
これだけでぐっと上品に見えます。
電話などをする際に気をつけましょう。
- 椅子に座る
椅子に座るときは、帯が背もたれに当たらないように注意し、袂は重ねて折りたたんだ膝の上に置きます。
背もたれに寄りかかると帯がつぶれてしまうのでご用心。
足を組むのは、着崩れの原因となりますのでしないようにしましょう。
- 写真を撮る
会場では、久しぶりに会うお友達と写真を沢山撮ると思います。
その時にせっかくの振袖の素敵な襟元が隠れてしまうのは悲しいので、ショールは外して写真を撮りましょう。
また、写真を撮るとき、袖が踏まれてしまうこともあるので気をつけましょう。
- その他
- 食事をする
振袖を着たままお食事をすることもあるかと思います。
そのときは、襟元にナプキンの端を差し込み、着物と帯を汚れから守りましょう。
常に大判のハンカチを持っていると、ナプキン代わりにしたり、シミの応急処置に使ったりと何かと重宝です。
- 落し物を拾う
落し物を拾うときは袖に注意しましょう!
長い袖と裾を汚さないように、袖を片手に揃えて持ち、上前を押さえて少し体を斜めにして腰を落として落し物を拾います。
- 履物を脱ぐ
後ろ向きで履物を脱ぎお尻からあがるのは実はマナー違反!
草履は一度上がってからきちんと座って揃えなおします。
振袖の仕草・マナー編如何でしたでしょうか?
私が成人式に参加したとき、階段を上り下りする際にやはり長い袖に慣れず、踏みそうになってしまいました…。
階段の上り下りの仕方を知っていればあの時苦労せずに済んだのに…!!と書きながら思っていました(笑)
次回は振袖身だしなみ編をお送りします!