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小いけの前結び教室に出会うまでの道の途中

 

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小いけの前結び教室に出会うまでの道の途中

 

小いけの KK です。

 

今回は、小いけの前結び教室に出会うまでの、私の珍道中をお話させていただきます。

 

交通事故のようにピエロの名古屋帯と出会ってしまったのが、2006年(平成17年)5月の新緑が眩しい爽やかな日の荘内神社さんでの展示会でした。

 

私の宝物になったピエロの帯は、薄いグレーパープル地で、合わせる着物が無いまま、自宅待機でした。

 

翌月のリサイクル展で「着物を買った人は、着付けを習ってくださいね」の一言で、後ろ結びの着付けを教えていただき、帯が結べないままに教室を卒業した私でしたが気持ちは(自分で着物着れるかも)という、大きな勘違いをしてしまいました。

 

毎年、1月2日に、同級生6人でホテルランチをしていました。私は(着物を着て行こう!)と思い立ち、大汗をかきながら、憧れていた 「銀座結び」を、結んだつもりで参加しました。

わかる人がみたら、ぐだぐだな着付けだったのですが、同級生たちは着物を着てきたことに対して褒めてくれました。

 

コーヒーショップで二次会をしていたら、突然、見知らぬ女性が私の隣の席に着て

「銀座むすびしてるつもりなのかな?これだともうじき解けるよ!ちょっと後ろむいてみて!」と、椅子に座ったまま、周りのお客さんに気づかれないように、ささっと結んで下さったのです。

元々、背中で帯を結べずに着付け教室を卒業した私だったので、なーんちゃって銀座結びは無謀な挑戦でしたが、親切な女性に助けられて、美味しいコーヒーをいただき、無事家にかえりました。

 

着物と帯の着付は大失敗に終わり(やっぱり後ろで帯を結べないんだなぁ)と、当たり前なことを改めて自覚しましたが、心はほっこりしていて、また着物きたいなぁと思えたのでした。

 

その後、着付は進歩のないままに、展示会を楽しむ日々が2年ほど続きました。

 

当時働いていた地区のショッピングモールに、小いけの支店がオープンすることが決まり、閉店作業をする人を募集しているということを聞きました。

仕事が終わってから、お手伝いができるかもしれないと、応募しました。

 

その時の研修で教えていただいたのが小いけ前結びとの出会いです。

着物を着て仕事をする事になるので、とりあえず自分で着れるようにと、数回教えていただきましたが、帯は「半幅帯」で精一杯で、なんとかオープンに間に合いました。

 

まだ名古屋帯も袋帯も結べませんが、やっと小いけの前結びにたどり着きました。

 

ピエロの帯から2年半経っていました。

この間に、訪問着と袋帯にも巡り合って、いつ着るんだろう?

と思いながら、夢見心地なのでした。

 

 

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