キモノ小町第６回「紬の魅力①」

2018年09月17日（月）

読了の目安時間：約 4分

きもの好きなら外せない“紬”

みなさんこんにちは、佐藤です♪

きもの好きなら外せない“紬”。実は知らないことも多いのでは？

今回のキモノ小町では、みんな大好き『紬の魅力』を再確認しましょう！

□紬ってなに？

紬とは紬糸を使って織られた絹織物のことです。

紬糸とは複数個の繭を袋状に広げた状態(＝真綿)にして、糸を紡ぎだしたものを指します。

基本的には玉繭といわれる双子繭を使ったり、穴あき繭を使ったりすることが多く、できた真綿から１つまみの束をつくり、指で撚りをかけて1つの糸とします。指で撚りをかけるため、紬糸は太さが均一ではありません。また、玉繭から作られた糸は複雑に繊維が絡まっているため、より節の多い糸になります。

※真綿は植物のワタから作られる木綿とは別物ですが木綿を使った紬も存在します

□紬のいいところ

紬は耐久性に非常に優れています。小物合わせによって印象をガラリと変えられるのが最大の魅力！産地によってもデザインや種類は様々で価格も安価なものからあります。これから着物を始める方にもオススメです♪

□なぜフォーマルで着用できないの？

絹織物なのにどうしてフォーマルで着用できないのか、よく質問されますがこれは紬の歴史に関係しています。もともと紬は生糸に出来ないようなくず繭を無駄にするのではなく利用できないか？と生み出された着物です。要するに蚕を育てていた人達が商品化できない繭を使って普段着を作ったのが始まりという訳です。現在では文化財として扱われたりもしますが、もともとのルーツからフォーマルには相応しくないとされているのが現状です。